公務員も副業許可制度導入?許可範囲は?届出すれば副業可能?

公務員の副業

公務員が副業を禁止されていることは周知の事実です。公務員のことなんて何も知らないような友人でも、私が何かを始めようとすると開口一番に「え?でも公務員って副業したらクビになるんじゃないの?」と言うぐらいに世間には浸透しています。しかし、厳密言えば、もうその時代は終わったのかもしれません。公務員も届け出すれば副業が可能な時代に突入しているのです。

それが、兵庫県神戸市と奈良県生駒市です。

2017年4月から、兵庫県神戸市では副業を認めています。

神戸市は職員が公共性のある組織で副業に就きやすくするため、2017年4月から独自の許可基準を設ける。一定の報酬を得ながらNPO法人などで活動できるようにする。総務省によると、副業推進を目的に自治体が独自の許可基準を設けるのは珍しい。職員の働き方を多様化し、外部での経験を公務に生かして市民サービス向上につなげる。

つまり、神戸市役所に勤めている地方公務員は副業してもいいんです!

しかし、ことはそう単純ではありません。副業したいですと届け出さえすれば皆が皆、何が何でもOKというわけではいんです。そりゃそうですよね。明らかに業務に支障をきたす仕事や倫理的に間違っていると思われるような仕事には就けません。神戸市というブランドもありますし。では、いったい、どのような条件であれば、副業が認められるのでしょうか。

4月から設ける基準では(1)社会性、公益性が高い(2)市が補助金を出すなど特定団体の利益供与に当たらない(3)勤務時間外(4)常識的な報酬額――などを明記して、職員が副業しやすくする。職員が休日にNPOで活動したり、ソーシャルビジネスを起業したりすることを想定している。中高年の職員が退職後の「第二の人生」に備えて、在職中から地域貢献活動などに参加しやすくする狙いもある。

地方公務員は地方公務員法と各自治体の人事委員会が決める規則によって、営利企業への従事が制限されている。勤務する自治体に申請して許可を受ける必要があるが、明確な基準を設けていないことが多いという。これまで神戸市で申請があったのは不動産相続によるマンション管理や講演報酬の受け取り程度だった。

上記の許可範囲内で副業許可制度が導入されているのです。もちろん、市側の判断というものに左右はされますが、従来よりもだいぶ緩和された印象です。もともと公務員にも認められた副業というものがあります。単純に言えば、株や不動産投資など働いた分相応に対価が支払われるかわからないもは申請も不要です。要は借金をする可能性があるものはいいという厳しいものになります。詳しくは、別の記事で説明していますので、そちらをご覧ください。

また、何も神戸市だけではありません。奈良県生駒市でも同様の許可制度を導入しました。平成29年8月1日施行です。

奈良県生駒市では、職員の地域活動への積極的参加と、公共性のある組織で副業に就きやすくするため、職員が職務外に報酬を得て地域活動に従事する際の基準を定め、8月1日から施行しました。
より一層厳しい自治体経営が予測される少子高齢化時代にあって、持続可能なまちづくりを進めていくためには、市民と行政が互いの立場を認識し、自覚と責任を持ってそれぞれが役割を担い、協働しながら地域課題を解決していくことが必要です。しかし、公務員は職業柄から報酬等の受け取りに抵抗があり、NPO活動や子どもたちへのスポーツ指導などの地域活動への参加を妨げる一因となっていました。
今回の明確化により、職員が地域活動に励み、市民との参画や協働によるまちづくりがより一層活発になることを目指します。
◇対象とする活動 (次のいずれにも該当する活動)
・公益性が高く、継続的に行う地域貢献活動であって、報酬を伴うもの
・生駒市の発展、活性化に寄与する活動であること

◇対象となる職員
活動開始予定日において在職3年以上の職員

◇許可基準
・勤務時間外、週休日及び休日における活動であり、職務の遂行に支障がないこと
・報酬は、地域貢献活動として許容できる範囲であること
・当該団体と生駒市との間に相反する利害関係が生じることがなく、かつ特定の利益に偏るなど職務の公正の確保を損わないこと
・生駒市内における活動であり、生駒市の発展・活性化に寄与する活動であること
・営利を主目的とした活動、宗教的活動、政治的活動、法令に反する活動でないこと

◇報告
許可を受けた者は、毎年活動内容を記載した報告書を提出する。

神戸市よりも具体的でより緩和されている印象ですね。

まだまだ事例は少ないようですが、全国に先駆けまずはこの2市が副業許可制度を導入しました。しかしながら、これは地方公務員であるからこそできる事例でもあり、まだ国家公務員にはこのような制度はありません。

しかし、このことが広く受け入れられれば、公務員は副業禁止という常識が変わるかもしれません。公務員の魅力、その都市の魅力を向上させるにはいい制度だと思います。神戸市がうたう中高年の職員が退職後の「第二の人生」に向けてとありますが、何も中高年である必要はありません。若手でもやればいいんです。今までは、何をやろうとしても「公務員だから・・・」と出る杭を打たれていたのを見返してやるいい機会です。

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