公務員の採用辞退理由。年齢?時期?人間関係?給料?

公務員の再就職

公務員を退職しようとすると必ず、「公務員を辞めるなんてもったいない」「そんな精神ではどこにいったってやっていけないよ」「辞めたその後どうするの?公務員は再就職は難しいよ」のような説得じみたことを言われる。

確かに公務員である以上、田舎や親世代の評価は高い。公務員というだけで優秀だと評価されるからだ。ましてや「安定していてクビにならない」という現実が後押しするのだ。これは、家族や友人にも言えることだ。しかし、現実はそう甘くない。

このご時世に公務員を辞めようと思う人は少ない。なにせ、バブル崩壊後、公務員の人気は急上昇した。今や、子供がなりたい職業やその親がなってほしい職業として必ず上位にランクインするほどだ。

しかし、実は昔からそうなのではない。バブル期には「民間にいけないような人間がいくところ」「給料低すぎ」「公務員なんて何がいいのかわからない」と言われていたそうだ。そのような世論に対し、それでも公務員になろうと思った人は、今や先見の明があったのだろうか。もしくは、それほど公務というものを志す意志が強かったのだろうか。または、上記のような民間にいけなかったからだろうか。

バブル経済の崩壊で、今まで公務員を見下していた民間企業に勤めるサラリーマンが大量にリストラされ、世にあふれかえると、経済は停滞する。そして、不景気でもクビにならない公務員が一気に注目されたのだ。

すると一転、今度は公務員の羨ましさからか批判の嵐だ。

なんと人間は醜いのだろうか。今まで見下して人を自分が勝手に落ちたからといって批判しだすのだ。今や公務員を叩けば、選挙で当選する。公務員の給料を下げれば、自分の溜飲が下がるのだろうか。選挙公約に公務員の給料は下げます。でも議員の給料は下げません。みたいな人が当選しているのを見ると、世も末だと感じる。それが民意だとしてもだ。

基本的にこのような醜い人たちは口を開けばこう言う「税金を払ってんねんぞ」「血税だぞ」「お前らが飯を食えるのは俺らのおかげやぞ」

間違っていない。正論だ。ただ、税金は単純に給料が高い人が多く納めている。そして、申し訳ないが大抵これを言う人たちは低所得者だ。これは私の実感だ。

しかし、その醜い人間を相手にしなければいけない職業こそ、「公務員」なのだ。

公務員は、「安定」「定時」「クビにならない」「ノルマがないから精神的に余裕」など、楽観的なイメージが強い。恐ろしいことに、公務員の実態を知らない人は平気で当たり前のように言う。そして、それを否定しようものなら、「民間と比べれば屁みたいなもの」「民間は公務員と違って・・・」と「なら、公務員になればいいじゃん」と思うほど民間企業の過酷さを熱弁される。

自分は公務員になれない無能ですと言えばいいのに、それが正直に言えないのだ。公務員である私からすれば、そこまで羨ましいとは一切思わないが、それほどまでに言うのであれば、こう思ってしまうのだ。

しかし、その人たちよりも公務員の立場は下になる。公務員は国民の奉仕者であるから、極端に言えば無職だろうと関係なく、立場上は下だ。

先に述べたように、公務員になることは、正直、難しい。このご時世、公務員はブランド化している。私の周りでも国立大学出がほとんどを占めている。その都道府県下で一番有名な大学は網羅されている。私からすれば、それほどの学をもってしてなぜ公務員になったのか心底興味深い。が、倍率からしても相当の人気があることは間違いない。

公務員試験は、基本的に誰でも受けることができる。民間企業と併用も可能だ。合格すればラッキーみたいな手軽さもあるだろう。

しかし、近年になり、それが少しずつ見直されているかのように感じる。

それは、就職活動で辞退者が多くいることだ。臨時募集がある自治体もある。なぜか・・・それは、公務員の現実が浮き彫りになってきたからではないだろうか。

入る年齢によって給料は違うが、基本的に入った順に給料は高い。職歴加算分がなければ、その年数分が一生の差として年収に反映される。

人間関係も時期によって異なる。それは癒着があるため、頻繁に異動するからだ。いい人とも苦手な人とも一定の時期がくれば異動になり、数十年間は同じ部署にならないことが多い。

公務員の理想と現実が周知され、その実態が認知されたころになれば今のような公務員バブルは崩壊するかもしれない。

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