公務員の退職金が今後なくなる?現在の平均金額は?将来の展望について。

公務員の再就職

人生設計に退職金を考慮している方も多いのではないか。その退職金が年々減少傾向なことご存知だろうか。

退職金の使い道

退職金の使い道として、退職者800人にとったアンケートがあるのだが、その5割を占めたのが「定年後の生活費」だ。次いで「ローンや負債の返済(車や住宅を含む)」が3割、その他趣味などが続く。基本的に、ローンなどは働いているときに契約したものであるから、それも含めると約8割が生活費という計算になる。

「老後」という定義を定年退職を迎えた60歳からの人生とするのであれば、仮に2000万円の退職金がでてもその8割が固定費として消費されるのだ。当然、足りない。そのため働いているときからの貯蓄が必要になってくるのだが、ローンの返済など、そもそも退職金を当てにしている人を多く見かける。これは危険だ。

退職金の平均

厚生労働省が退職金の総額について調査している。08年の同じ調査では2491万円、2013年の調査では2156万円だった。これは、勤続35年以上の大学卒の平均退職給付額となるのだが、なんと、この5年間で約400万円も減っている。

その一因と言われているのが、企業の賃金制度の見直しだ。年功序列を見直し、成果主義を導入したことで退職金も役職や業績に応じて算定されるようになったため、退職金が低く抑えられるようになった。

当然、これは中小企業や大手企業に限った話ではなく、国家公務員も地方公務員もその平均支給額が下がったことによって改訂されている。つまりは、民間も公務員も退職金の差がなくなってきているのだ。

受け取り方法

分割式と一括式がある。これは企業によって異なるため割愛する。厳密に言えば、いくらもらうかで所得税などの税金の話にまで発散し収束しない可能性があるためだ。要は年金制度と同様な仕組みだと考えてくれればいい。

一括で貰うと2000万円だが、分割でもらう、例えば20年間で貰うとすれば、2200万円貰えるという制度だ。一見、お得な後者を選んでしまいがちだが、これには大きな落とし穴がある。それは、仮に60歳で分割で貰うと80歳まで生きる必要がある。日本人の平均寿命からすればギリギリのラインといってもいい。自分の体調面を考慮していても、どんなに気をつけていても年齢に勝てないときもあるのだ。

今後

現在の定年退職は60歳だ。しかし、年金が受給できるのは65歳だ。厳密に言えば、60歳からでも年金は受給できるのだが、総支給額が減るのだ。年金の制度は、遅く貰えば貰うほど長生きすれば多くもらえるようになっている。例えば、90歳まで生きれば、遅くもらったほうが数百万円単位で変わってくる。その逆も然りだ。

そのため、通常は、企業が再雇用扱いで社員を再度雇用し、65歳まで働くのだ。また、退職した人の7割以上が再就職したいという意向があるという調査もある。

今、この年齢に動きがでてきている。つまり、定年退職を65歳としようとしている。日本政府が打ち出した案であり、今後は、国家公務員から順次変わっていくだろう。地方公務員へ、そして一般企業へと。

また、年金も変わってくる。定年退職が遅くなるのだから当然だ。それに加え、年金制度は破綻すると言われている。今の若者、例えば平成元年生まれの社会人の年金総支給額と納付額を比べると約2000万円にもなる。プラスではない。2000万円も払い損なわけだ。もちろん、今生まれた子供が将来どれほど損をするかは、平成生まれの倍では済まないだろう。その現状を叩きつけられると、年金を納めようとしない層が着々と増加している。そのため現状の制度では成り立たないのだ。しかし、その前提で生活している人の生活水準を落とせないとなると、そのしわ寄せは当然若者という図式だ。70歳の支給で済めばいいが、下手をすれば75歳以上に支給年齢が上げられるかもしれない。一体、何人がその年齢で生きて満額をもらい往生することができるのか疑問だ。

その動きは当然、退職金にも影響する。年金がこのような状況に追い込まれているのだ。退職金を当てにしていた世代が、この数年で目の当たりにしたことは、約400万円の減額だったはずだ。東京オリンピックが終わると経済の伸びが現状よりも鈍化すると言われている。ましてや、少子高齢化のため予算の福祉が占める費用は年々多くなる一方だ。否が応でも「退職金が減る」という想像は容易いだろう。

その退職金を当てにした人生設計は危険だ。もちろん、先のことは誰にも分らない。あなたが50歳なのであれば逃げ切れる世代かもしれない。

しかし、30歳なのであれば、別の道で資金を考慮すべきだ。間違いなく、定年は65歳に引き上げられ、70歳が年金受給年齢要件とされる。その未来は少なくとも見えるはずだ。退職金を当てにせず、住宅ローンなどのローンという名の借金は働いているうちに返済しておくことが肝心だ。

コメント

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.
タイトルとURLをコピーしました